今回は、弁護士を題材にしたドラマ漫画小説で私が好きな作品を挙げさせていただきす。
ちなみに、皆さんはご自身が所属される業界を題材にした作品は、好んで見られますか。私は、弁護士、法曹関係の作品は、現在進行形で進んでいる悩ましい事件を思い出してしまい、更に思い悩んでしまうこともあるので、あまり好んで見ません。
刑事事件で悩んでいるときは、警察24時も動悸がしてしまい、見ることができません…。
なので、沢山の法律関係の作品を見た上で吟味した一作品という訳ではなく、ライトな作品が多い点をご了承頂ければありがたいです。
ドラマ「リーガルハイ」
古美門弁護士の名言名演説に痺れて、大好きな作品です。
古美門弁護士のような弁護士は私の知る限り居ませんが、弁護士に個性の強い人が多いのは事実かと思います。
ご自身の確固たる正義感に基づいて活動されている弁護士の方の言葉というのは強いパワーがあるなぁと感じることも実際によくありますよ。
そういう意味で、奇天烈な展開も多い作品なのですが、妙にリアルに感じてしまいます。
漫画「そこをなんとか」麻生みこと
こんなに上手く事は運ばない!という点もたくさんありますが、若手弁護士のあるあるも随所にちりばめられており、楽しく読めました。
取り上げているテーマも、離婚、刑事事件、遺産分割、親権問題等比較的身近な事件を扱っていく中で、最後は、消費者被害の集団訴訟の中心を担う主人公の成長ぶりに感動しました。
恋愛関係にもフォーカスされていて少女漫画色は強いので、少女漫画苦手な方は進んで読まれないかもしれないですが、爽やかな人間関係でどろどろはしていないので、少女漫画苦手な方にも是非読んでいただきたいです。
何より主人公の明るさ前向きさに元気が貰えます。
小説「私の愛すべき依頼者たち」野島梨恵
実際に弁護士の方が執筆された作品です。
とても読みやすく、法曹関係者だけではなく、法曹関係者以外の方でも面白く読めるのではないかと思います。
北海道の地域に関係するような案件のお話も沢山あるので、北海道の方なら一層楽しめるかと。
特に、不貞行為に基づく慰謝料請求に関する件は、思わずうなずきながら読んでしまいました。
北海道は広大で法的サービスが行き届いていない地域が沢山ありますが、野島先生のようなバイタリティあふれる方のご活躍で救われた方が大勢いらっしゃると思うと、頭があがりませんね。
番外編「裁判官の爆笑お言葉集」長嶺超輝
弁護士ではなく、裁判官の法廷での説諭等の「お言葉」まとめた著書です。
大学1年生のときに読んだのですが、法律のことを何も知らなくても楽しめました。
ちなみに、私自身は、長くはない弁護士経験を通して、法廷で説諭する裁判官はあまり多くないと感じております…。
いずれも、お手にとっていただければ、弁護士、法曹界を身近に感じていただける作品だと思います。
弁護士 横田 亜季