債権者3社から、合計で200万円ほどの借入れがあった事例で、債権者それぞれから、最長で84回の分割に応じてもらい、月々の返済額が3社合計で25,000円ほどとなり、任意整理で解決することができた事例
依頼者は、既婚者で、夫の収入の他に自身の給与収入が月10万円ほどである方でしたが、月の返済額が5万円を超えており、夫の収入を合わせても返済を継続するのが厳しい状況でした。また、家族には負債のことは秘密にしていたため、自己破産等の手続きも難しい状況でした。
そこで、債権者と交渉し、本人が返済の継続を強く望んでいることや、本人の経済状況などを粘り強く説明したところ、3社それぞれから、80回を超える長期分割の和解に応じて頂くことができました。また、将来利息についても、全社カットに応じて頂くことができました。
(ポイント)
任意整理では36回~60回の分割で和解をするケースが多く、債権者によってはそれ以上の長期分割の和解には応じてもらえないこともあります。他方で、経済状況等を丁寧に説明することで60回を超える長期の分割に応じて頂けるケースもあります。どのような場合でも長期分割に応じてもらえるわけではなく、それまでの取引期間がどれくらいであったかや、これまで滞納した期間の長さなどが影響することもありますし、債権者によっては60回以上の分割には応じられないという会社もあります。
また、将来利息については、最近では任意整理をしてもカットに応じてもらえないケースもありますが、それでも任意整理前よりは利率を下げてもらえることが多く、任意整理をすることによって返済総額が少なくなるというメリットもあります。