任意整理により債権者の催促から解放されたうえ過払金が戻ってきた事例
タクシー運転手をしていたAさんは、平成10年頃、消費者金融から借入し始めました。それ以降、収入が少ないときには消費者金融から借入して、返済期限が迫った他の消費者金融に返済するという生活を続けてきました。しかし、約定どおりの返済ができなくなり、消費者金融から催促の電話が頻繁にかかってくるようになりました。
当事務所に相談に来られた際の借金の総額は約350万円、消費者金融数(債権者数)は6社、毎月の約定返済額は10万円を超えていました。
当事務所では、まず消費者金融に受任通知を送り、消費者金融からAさんへの催促の電話を止め、Aさんが仕事に集中できる環境を整えました。次に、消費者金融から取引履歴を提出してもらい、これをもとに、Aさんがこれまで支払い過ぎていた利息を借金の返済に回したものとして計算をし直してみました。その結果、消費者金融6社に対する借金はすべて無くなったばかりか、払い過ぎていることが判明しました。
そこで、消費者金融6社との間で合計200万円になる過払金を返してもらうよう交渉し、Aさんの意向を踏まえ、すべての消費者金融と和解して、約150万円の過払金を返還してもらうことができました。
最終的にAさんは、借金約350万円が0になったばかりか、おおむね半年の間に、約150万円に上る過払金を返してもらえたのです。破産しなければならない、妻に打ち明けなければ、と悩んでいたAさんは、無事、この悩みから解消されました。